『交通事故から5日経過しました…』
保護して届けてくれたダンプカーの運転手さんに良い報告を……と石川家のキツネに関する歴史を総動員して介抱してます。
しかし、野の子ギツネらしい闘う意欲、パニック力がありません。明らかに頭部に衝撃を受けたのでしょう、収容した時、顔面の腫れと鼻出血がありました。その影響は食べ飲むことにあらわれてます。はいっ、自ら飲食できません。子ギツネの人工哺育の名人のウバが、しつこくスプーンとスポイトを使って与えてます。
40年ほど前、別海の大きな牧場前で事故にあったクロスフォックスもどきの子ギツネを収容したことがあります。この子も頭に傷がありました。前脚も1本折れてました。ほぼ1週間、スポイトの牛乳だけで命を繋ぎ、その後、視力は回復しませんでしたが、自力で食べられるようになり、穏やかに王国で暮らしました。名前は目が見えないので「イチ」になりました。
この子、イチの二代目になってくれるといいのですが、正直に言うと思わしくありません……。でも、がんばれ、子ギツネくん…です。