2007年 1月 20日 (土) 09:24
これは昔からだが、私の家で生まれ育った子犬たちは、必ず、幼い時に大きな不条理にぶつかっている。にゃあにゃあとなくあまり匂いのない生きものに、きついパンチを鼻の頭に受けているのだ。
これを2〜3回体験すると、ほとんどの子犬はパンチを繰り出す相手に畏怖と敬意を表すようになる。耳を倒し、尾を振りながら近づくのだ。
そんな子犬教育係、最近は白の部分が多いキジトラネコの銀次郎がよく務めてくれている。ラブラドールのユニの7匹の子犬たちに近づき、やんちゃな子がいると右前足によるジャブが炸裂する。
「キャンキャンキャン!」
子犬の悲鳴を聞き、私は満足し、後で銀次郎にご褒美として煮干しを2匹と思っている。
近年、犬のしつけが叫ばれ、最近は子犬の段階から厳しく、、、などと書いてある本も多い。
アホか!と私は怒っている。なんでも人間ができると思ったら大間違いである。
たとえば他の犬との付き合い方(挨拶の仕方)、これは絶対に人間には教えられない。ある時期(生後2〜5ヶ月頃)に、母犬、兄弟犬だけではなく、不特定多数の成犬に出会って犬自身が学ぶものである。人間にできるのは子犬が覚えるチャンス(環境設置・場)を設けることである。
ネコとの関係も同じである。子犬の時期にネコにパンチをもらって処し方を覚える。
銀次郎たちネコ界の有志のおかげで、またまたネコと共同生活が簡単にできるラブラドールが、私の手元から巣立っていく。
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<写真説明>
百友坊でたくさの写真を撮られているmizuさんの撮影です。
銀次郎、まさに右ジャブの瞬間です。前の黒い子犬の顔、チンクシャです。
母親のユニ(手前、少し写っています)、けして銀次郎を怒りません。
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