2004年1月
 今月は新年らしく初日の出を選んだ。
 おめでたいことである、原野の仲間たちにも参加をしてもらった。もちろん合成である。撮影日も場所もそれぞれである。でも、少しは豊かさを感じていただけただろうか。

 「北海道は自然がいっぱいで....」と、よく言われる。
 もし、自然を人間の手の加わっていない所と定義するのなら、知床であろうと大雪だろうと範疇から外れてしまう。ましてや濃い緑の回廊となる中標津のカラマツの防風雪林、うねりながら続く牧草地、シャケの稚魚が育ち、イワナが跳ねる河川....これらは、すべて人間の手によって変型された場所である。

 でも、そこには写真にあるように多くの生き物たちが、したたかに生きている。
 地球という星を考えた時、21世紀の自然とは、人間以外の連中が生き延びられる環境であり、それを残し、作ることが私たちの課題のような気がしている。
〈津田 典秀〉







ムツゴロウ動物王国「いしかわさんの命がいっぱい」

本サイトに掲載されている画像・文章等、全ての内容の無断転載・引用を禁止します。