2003年11月
 10月31日午前3時、パジャマの上にジーパンを履き、ダウンジャケットを羽織って家を出た。4時間前には雲に覆われていた北の空が、わずかな雲だけに変わり、星が寒気の中で輝いていた。

 地平線の近くをひたすら凝視した。
 やがて暗さに目が慣れるにつれ、微かに白く霞んでいるように見え始め、視線を逸らしてまばたきをし、再度見つめると、さらに明るさを感じる事ができた。
 太陽の表面で起きた大規模な爆発(フレア)の影響が北緯45度の町にもオーロラを連れてきてくれた。

 広角レンズをカメラにセットし、10分間シャッターを開けたままにした。
 出来上がってきた写真には、不思議な赤紫の光が写っていた。
 パソコンでコントラストを強調すると、右下のようにはっきりとした。
〈津田 典秀〉







ムツゴロウ動物王国「いしかわさんの命がいっぱい」

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