2003年7月

 深い森の中へ車を進めると、青く透きとおった水を湛え、訪れた人間を驚かせる小さな池がある。
 
 「神の子池」

 摩周湖(カムイトー・神の湖)の伏流水ゆえに、そう名が付いたという。
 
 周囲220メートル、深さ5メートルの小さな池に、1日12.000トンの水が沸き出している。水の色は周囲の陰影や水深、そして空気の彩を映して水色から濃い藍まで多様に変化し、化石のように横たわる倒木がアクセントとなっている。
 その光景は、まさに<神秘的>であり、私の写真は、その美しさの1片を切り取ったに過ぎない。
 ぜひ多くの皆さんに立ち寄る機会を作っていただき、自らの目で確かめてほしい所の一つである。
〈津田 典秀〉







ムツゴロウ動物王国「いしかわさんの命がいっぱい」

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