日記から戻る

何気ない日々の暮らし......積み重なって大きな変化が!

2005年09月の日記へ 2005年06月の日記へ

2005年07月04日(月) 天気:雨 最高:23℃ 最低:18℃


 古い話になるが、王国に来られたお客さんが言っていた、

 「うちの子は21歳まで生きてくれました。最後の1年は、ほとんど固形物を食べられず、牛乳と、それに浸したパンやミンチ肉で命をつなぎました、、、、」

 その時は、
 
「良かったですね〜、最高の一生ですね、犬も飼い主さんにも」
 
 と返事をさせていただいた。その女性は30歳前後、心と身体が成長する時期、人生の中で大きな変化のある時期に、1匹の犬と暮らしをともにできたことは、何よりのものと思う。寄り添ってきた21歳の犬には地球上のすべての勲章を与えたい。

 この温かい話の記憶が頭の中に残っている時に、百友坊の犬たちのにぎやかな『餌の時間』に立ち会って下さったお客さんから、次のような声が聞こえた。

 「えっ、牛乳なんかやっていいの、本には絶対ダメって書いてあったわよ、、、」

 待ってましたと私は演説をぶった、、

 「私たちも犬も、そしてネコも哺乳類です。アザラシなどの海獣たちは別として、陸上に棲む哺乳類のどの子にも与えられるのはウシのミルク、そう牛乳です。とてもバランスの良い最高の栄養食品なんですよ〜」

 「よく下痢をするからダメって言われますが、その原因は乳糖です。長い間ミルクを飲んでいないと、乳糖を分解する酵素の生産能力が落ち、柔らかくなることがあります。でも5ccでかまいません、毎日飲んでいれば酵素の再生産が始まります。犬が長生きする時代、カルシュウムやタンパクが吸収されやすい最高の食品が、固形物が食べられなくなった子の最後の頼りがミルクです、若いうちから与えて下さい、、!」

 もっと長い演説だったが、要するに『犬たちにミルク(牛乳)を!』と訴えた。

 昨日、牛乳を与えていることに驚いた御婦人が、再度、王国に来られた。

 「いしかわさん、うちの〇〇ちゃんにもあげてみました。ほんの少しなのに牛乳が入ると、いつもと違ってガツガツと餌を食べてくれました。ウンコも変わりません。良かった〜、教えてもらって、、、。ありがとうございます」

 私は牛飼いの家に生まれた。幼い頃、父の目を盗んで犬に牛乳をやっていた。北海道の王国で牛の乳搾りをしていた頃は、乳首から直接牛乳を飛ばし、集まってきていた犬たちの口に投入していた。
 誰もが喜ぶ栄養食品の牛乳、おおいに活用したいものだ。

 




2005年07月03日(日) 天気:曇り 最高:25℃ 最低:19℃


 どんよりとした日曜日になった。犬ネコたちには陽光ギラギラよりも好評で、キャットアジリティのコース(欄干の上に設置してある)には、入れ替わり立ち替わり、チャレンジをするネコが現れた。
 1日にその手すりの横はアイガモたちの住処となっている。ガアガアという声を気にしながらも、キンやシロップたちは見事に障害物を越え、皆さんの拍手をもらっていた。

 ネコと言えば、過日、突貫工事で完成した日光浴場兼昼寝広場兼発情ネコ隔離所兼子ネコ遊び場兼老ネコ広場が好評だ。
 自由行動ネコたちは天候等で居場所が分からないが、金網で囲まれた新施設は常にネコと出会うことができる。
 今日も小学3年生の女の子たちが、朝から2時間、この柵の前で楽しんでいた。彼女たちは近くの草むらに行き、ネコじゃらしの穂を摘んできては子ネコをからかっていた。
 この光景を眺める私は、いつもニコニコとしており、

 「ほらっ、見て見て、ネコのヒゲ、どうなっている。ジャラシ棒の方に向いているでしょ。これってね意味があるんだよ、距離も測れるし、空気の動きも感じているよ、、、」

 そんな事を子供たちに伝え、ネコ好きを増やそうと心している。



2005年07月01日(金) 天気:雨 最高:28℃ 最低:21℃

 
 アイガモたちの新居を作った。
 明日からは週末、たくさんのお客さんに楽しんで見て頂こうと、突貫工事となった。
 場所は百友坊のメインストリート、横に小川があり、それを囲んで柵があり、その上はネコたちのアジリティの道具が並んでいる。
 柵に添って金網を回し、川の上に板張りのテラスを作った。広さは80平方メートル、松の木やハナショウブ、ススキやヨシもあり、楽しい環境になったと思う。
 さっそくヤマちゃん夫妻がアイガモたちを誘導した。連中はすぐに川に入り、潜り、そして水浴びを楽しんだ。
 夜、再度見に行くと、14羽は松の木の下で固まって眠っていた。網の付けられた手すりの上にシロップとキンがいた。視線はアイガモたちに向いていた。