日記から戻る

何気ない日々の暮らし......積み重なって大きな変化が!

2005年12月の日記へ 2005年10月の日記へ

2005年11月06日(日) 天気:曇りのち雨 最高:18℃ 最低:10℃

 東チベットの小さな村で、可愛い犬を抱いた少女と出会って20年近くになる。犬を探す旅の中で、それまで出会ったのは、文化大革命の紅衛兵の暴挙から生き延びた、チベタンマスチフであり、目の青い猟犬のポミ犬たちだった。
 少女の腕の中の犬は、明らかに場違いのような感じがし、西洋の高貴な香りがした。

 「あっ、ひょっとすると・・・」

 頭の中で犬種図鑑をめくり、旅の前に確認していたチベタンスパニエルの姿を思い浮かべた。顔の形が、毛並みがシンクロした。

 16年前、王国に新しい犬たちをと、開国以来、初めて犬を求めての旅に出た。
 ロンドンに着き、私は、先ずサモエドを探した。次いでアイリッシュウルフハウンドの情報を求めた。そしてチベットの歴史そのものとも言える小型の犬を探した。
 翌年、彼らが北海道にやって来た。

 長旅、そして成田での検疫を終えたチバタンスパニエルは、ケージから出された時に、きょとんとした表情で、

 「ここはどこ?!」
 
 と瞳で語っていた。

 そのチベタンスパニエルには『ココ』と名が付いた。
 同じイギリスからはドリーというオスもやって来た。オーストラリアからもコニーをはじめとする仲間が加わった。


 そして今日、あきる野の王国に、全国からチベタンスパニエルが集まった。その数、50匹。王国の血を継ぐ子もいれば、明らかに別の血を感じさせる毛色、姿の子もいた。
 みんなが場所と心を共有し、チベタンらしく我が道遊びを謳歌し、時々、群れの生き物らしさも表現していた。

 集いの最初に私は挨拶をさせていただいた。
 東チベットの少女の姿が目に浮かび、ただただ感激と感謝の言葉となった。

 ひとつだけお願いも加えさせていただいた。鼻をあまりつぶさないで、、、、と。



2005年11月03日(木) 天気:曇り時々晴れ間 最高:18℃ 最低:9℃


 ベルク(レオンベルガー)の手術をした。
 胸に血管皮腫、左右両方の乳腺に悪性腫瘍(ガン)、今日は、胸と左側の乳腺を切除することにしていた。
 朝、女房が広場で散歩をさせた。

 「ウンコはしなかったけれど、オシッコは2回、大量に出た。さあ、もう行かないと、また道が混むよ、、、」

 お世話になるH先生の病院は湘南にあった。腫瘍に詳しい獣医さんということで紹介受け、これまで検査等で3回、通っていた。

 軽の後ろ座席を倒し、女房が洗濯済みのきれいな毛布を敷いてくれていた。
 ベルクはふらつく後ろ足に力を入れ、自ら車に乗り込んだ。
 16号線はそれほど混んでいなかった。ああ、今日は祝日だと思い出した。

 (まだまだ続きます)



2005年11月02日(水) 天気:晴れ時々曇り 最高:19℃ 最低:7℃


 嬉しいことが二つあった。

 一つ目は、サモエドのラーナの子供たちが来てくれた事だった。育太郎は遠く滋賀から。ウラルは埼玉、そしてハルは東京から駆けつけてくれた。ラーナとともに父親のカザフ親分もドッグランに連れて行き、久しぶりの家族再会をさせた。
 もちろん、カザフに親子の認識はないが、息子の育太郎とケンカにはならず、みんなが穏やかなことを、私は喜んだ。

 二つ目は、サモエドたちや、ミックス、コーギーなどの集まっていたドッグランに、当然のようにゴールデンのジャズが存在し、これまた普通に遊んでいたことだ。

 1年前、ジャズがドッグランに来る日、私たちは少し緊張をしていた。

 (続きます)