中標津こどもクリニックブログ

病児保育室「スキップ」

この連休明けから中標津こどもクリニックの1階の一部スペースを使って、
病児・病後児保育事業」を開始しました。
などとえらそうに言っていますが、これは「一時預かり事業」「ファミリサポート事業」ととも中標津町が事業主体となってこの春に始まった子育て支援事業の一環として町から委託を受けて開始したものです。

「病児保育」と言うと、「病気の時くらい、親がそばにいないと!」とお考えの方も多いものと思われますが、むしろ病気の時こそ保育士、看護師、医師などの多くの専門職の眼に触れケアを受けることが子ども達の身体のみならず、精神的、社会的な回復、成長、発達に大きな役割を果たすものと近年考えられています

私たちは病児保育室の屋号を「スキップ」としました。
ウノなどの海外のゲームではおなじみですが「スキップ」は「1回飛ばし」「1回休み」などを意味します。
日頃通いなれた保育園、幼稚園、小学校などを1回お休みして私たちの作った安全な居場所に来ていただき、ご家族以外の多くの大人たちとのかかわりの中で元気を取り戻してスキップで帰って行けるような場にしたいという思いからです。

多くの大人から大切にされていることを実感し、その中で病気に打ち勝つことで自分の命に自信を持ってもらい、本来ならマイナスである病気をプラスにしてしまうような力を持っている子どもたちに、その力を大いに発揮してもらえる場所でありたいと思っています。

町も大きな決断と努力を持って三つの事業を実現して下さいました。
より多くの方に有効に利用していただけるように努力することが、大きな役割を果たしてくれた町の「いい仕事」に対する責務であると思っています。
事業の利用には事前登録を必要としますが、登録は無料ですることができますので中標津町子育て支援室にて登録を行なって、いざという時には私たちのサービスをご利用ください

簡単なお知らせは以下にあります。

http://www.nakashibetsu.jp/fukushi-ka01/new-2_1.pdf


新宿ゴールデン街

神奈川出身の私ではありますが、北海道に移住する前に行き損なっていた場所というものはいくらでもあるものです。
子どものころ住んでいた公団住宅「辻堂団地」のすぐ近くにあった「辻堂おでんセンター」は昨年初めて行きました。
行ってみると「なんで今まで行かなかったのだろう?」という気持ちになりましたが、先週末同じような気持ちになりました。

先週末は新宿で「子どもの心研修会」というちゃんとした研修会があり、真面目にお勉強をしてきました。
土日と二日続きの研修会だったのですが、「そういえば、行ったことなかったなぁ・・・」と向かったのが、新宿ゴールデン街でした。

新宿ゴールデン街は歌舞伎町1丁目にあり、その起こりは戦後新宿東口にあった闇市の撤去後の代替地だったそうです。
移転した1950年当時は売春防止法が施工される前のいわゆる「青線地帯」(風俗営業の許可を得ずに飲食店としての許可のみで非合法に売春行為をさせていた地域)だったそうで、1階の飲食店から2階に上がる細くて急な階段が残っていることからもそれがうかがえます。

売春防止法施行後は、「ぼったくりバー」「ゲイバー」とともに、大島渚寺山修二などに代表されるジャーナリスト、作家、演出家、写真家、俳優、モデルなどのアバンギャルドな文化人が集う「文壇バー」が多くの若者を新宿によびこんでいたそうです。

バブル期の地上げ騒ぎの際にもあまりに複雑な権利関係のために再開発をまぬかれ、バブルがはじけた後のゴーストタウン期を過ぎて新しい定期借家制度によって地権者が店舗を貸しやすくなり、若い人たちを含む多くの人が出店するに至って、現在は往時の輝きを取り戻しつつあるようです。

そんな訳で、基本的には健全な店が立ち並んでおりそのたたずまいは個性的で多岐にわたっており、狭い路地には外国人観光客を含めて多くの人が行き交い実に魅力的な街です。
初めて行った私も別に背伸びすることなくいつもどおりに過ごして十分に楽しめました。
そしてお店の魅力ばかりではなく、おなじみさんとおぼしき先客と話をしているうちに「この人、とんでもない人だっ!」と気が付きつつも、たまたま同じ止まり木に止まった一人の客と一人の客、として会話をしているドキドキの楽しみもありました。
みなさんも、新宿近辺でお泊りの際には足を伸ばしてみてはいかがですか?
楽しいですよっ。


ドローン

先日総理官邸の屋上でドローンが見つかったと報じられていましたが、総理官邸や国会議事堂の上空に飛行禁止区域が設定されていなかったことにも驚きましたが、それ以上に誰にも見つけられずにたどり着いたという事実に大いに驚きました。
ドローンを初めて見たのは昨年公開された「魔女の宅急便」の実写版のロケに出くわした時で、安定がいい割にはキビキビと動くので、ほうきで空を飛んでいる時の視野を再現するにはもってこいだし、人間が行かれない視野からの映像などの情報を集めるには極めて有用なアイテムであると感心したものです。
そして、それはまた業務用の特別な道具であると認識していました。
ところが先日、一般人が総理官邸の屋上にやすやすと「ブツ」を運び込むに至って、「これはまずいよね」と痛感した次第です。
あんなもので、丸腰の人間に上空から攻撃を仕掛けたり、空港、原発など国の存在に関わる施設にテロ攻撃でもされた日には、ひとたまりもありません。
そこまでやらないにしても、(純粋なラジコンファンの方には申し訳ないのですが)、そもそもにしてドローンってその存在自体に「いかがわしい」感じを受けます。
それは、「護身用」と称してスタンガンを所有したり、「眠れないから」と称して街中で睡眠薬を所有したり、「自然な写真を撮るため」と称して杖の先に仕込まれた小型カメラを所有していれば、どんな理由付けをしようとも、所有しているそのこと自体が「かなり、いかがわしい」と考えられます。
純粋に飛ばして楽しむ以外では、ピザの宅配をするとかそういった明白な理由がない限りは、ドローンというアイテムはピーピング(のぞき)が主目的であろうことは想像に難くないので、むしろ飛行可能な領域(広場など)や、飛行可能となる使い道(芸術学術産業的目的)以外を禁止してしまった方が手っ取り早いような気がするのですが、乱暴ですかねぇ?



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