中標津こどもクリニックブログ

うるかす

横浜からこの町に移住していろいろな言葉を覚えました。
そんな中でけっこうお気に入りの言葉が「うるかす」です。
この町に来てはじめて聞いた言葉で、神奈川にいた頃にはそのシュチュエーションによっても多少変わってきますが「浸けとく」「ふやかす」といった言葉が相当すると思うのですが、「うるかす」からは浸けておいた米や豆などが膨らむ雰囲気や、こびりついたカレーなどが滑り落ちる雰囲気が感じられて、なかなかにいい感じの語感です。
北海道には、なかなかにいい言葉があるものだと思っていました。

そしてつい数日前、東日本大震災の後に三陸沿岸を一緒にボランティアをした仲間が岩手県盛岡市から遊びに来ました。
我が家で夕飯を振舞った後に、すぐに養老牛の「だいいち」さんまで温泉に入りに行くことになっていたので、
その辺のものは、流しでうるかしておいてっ!
って言ったら、二人のお客は淡々と作業を開始。
あれっ?内地の人に通じたぞ??
日頃、内地から来たお客にうっかり「うるかす」って言うと、必ず「なにそれ?」って言われることになっていたのでちょっとびっくり。
改めて「盛岡でも、うるかすって言うの?」って聞いたら、「当たり前に使う」とのことでした。
北海道の言葉には、東北地方から伝わってきた言葉が少なくありませんが、「うるかす」もまた東北地方の言葉だったんですね。


「岬」

昨日テレビで吉永小百合さんが手がけた映画「ふしぎな岬の物語」が海外の映画祭で賞をいただいたというニュースを目にしました。
なんとなく眺めていただけだったのですが、どうやら映画の舞台は平成に入った頃からよく通っていた房総半島の小さな岬にあるカフェ「岬」であることに気がつきました。
休みの日に三浦半島の久里浜港から、東京湾をフェリーで横切って、房総半島の金谷港まで行けばもうすぐそこで、フェリーを降りて一服してからオートバイや自動車で房総半島を走って、帰りにまたコーヒーを飲んでから帰るというパターンでした。
ニュースの途中で流れた映画のワンシーンに出てくる喫茶店の、四分の一くらいしかないちっちゃなお店です。
2〜3年前に火事で燃えてしまったと聴いて心配していたのですが、昨年、久しぶりに訪れたら再建されていて、ご主人もお元気で安心しました。
その時に「うちの店が、本になっちゃったのよ」って見せていただいてた森沢明夫さんの「虹の岬の喫茶店」という本をすぐに買って読みました。
在りし日の本物のお店をよく知っているので、若干の違和感はありましたが、心に沁みるいい本でした。
チャンスがあれば、映画も観てみたいと思っています。
羽田からアクアライン経由で行けば高速を50kmちょっと走って、
富津館山道路の富津金屋(東京湾フェリーの出る港の近く)で降りれば、
ものの4〜5km位で着きますが、「えっ、こんなところお店があるの?
という場所なので国道を降りる時には注意が必要です。
東京に行く機会があってちょっとまとまった時間があればいいドライブコースです。
でも、映画になったから混じゃうかな?



>>このカテゴリーの記事一覧







RSS

Ringworld
RingBlog v3.22